仮免許も取れて、無事第2段階に入ると学科授業の中に「応急救護」という授業があります。
応急救護って何するの?
応急救護って恥ずかしいの?
授業を受ける前は不安なことが多いと思いますが、
応急救護とは、文字を読んでちょっと想像できると思いますが、もし人身事故に遭遇してしまった時に必要となる
心臓マッサージ
人工呼吸
AEDの正しい使い方
などなどの正しい知識を勉強する時間です。
まずは座学で勉強します。
応急救護の勉強時間は合計3時間です。
その中で初めの1時間はビデオなどを見て応急救護の仕方などを勉強します。
その後実践の授業が始まるのですが、実践で必要となる内容などが含まれています。
実践を開始します。
実践と言っても実物の人間を使うのではなく、応急救護の勉強するための人形を使って実践します。
事故の衝撃実験などで使われるような実際の人間と同じような重さで同じような背の高さの人形などを使用します。
※教習所によって違うかもしれませんが・・・
実際の事故と同じような状況、という設定がありますので、
正直恥ずかしがっている暇はありませんが、実際はとっても恥ずかしいです。
教習所によりますが、複数人いる中人形が1体しかない場合などもあります。
その場合、交代で人形を使うので自分が応急救護している間、待っている人たちは周りで見ています。
余計に恥ずかしいし、緊張します。
ただ、実際の事故と同じような状況という設定があるので、恥ずかしがっていては授業は終わりません。
なので、応急救護の授業は友達と一緒に受けないほうがいいと思います。
その一時、同じ教習所で過ごした人たちの中であれば、人生で2度と会う事も無いかもしれませんので恥は捨てれますよね。
どうせならば恥ずかしがらず堂々としているほうがかっこいいと思います。
中途半端に恥ずかしがって取り組む方が恥ずかしいのではないでしょうか?
本当の事故現場で本当に人が倒れていたら恥ずかしがっている暇はないですよね?
その時に教習所での3時間の応急救護が絶対に役に立ちます。
その3時間を恥ずかしがってちゃんと授業を受けれていなければ正しい知識を付ける事も出来ないのです。
大きな声ではっきりと
「周囲の確認よし!」「大丈夫ですか!?大丈夫ですか?!」
「あなたは119番を!」「あなたはAEDを!」
という言葉を大きな声で言わなければいけません。
しかも人形に向かって「大丈夫ですか?!」と言わなければなりません。
小さな声でもごもご言っていると何度もやり直ししなければいけなくなります。
その方が余計に恥ずかしいので
大きな声ではっきり言いましょう。
心臓マッサージを30回
上記で人形と書きましたが、人形の割に胸は硬いです。
心臓マッサージの真似をするのではなく、実際の心臓マッサージと同じ様なことをします。
想像以上に、すごく強い力を必要とします。
実際応急救護の授業後に筋肉痛になる方が多いぐらい、力を入れて心臓マッサージをしなければなりません。
人工呼吸を2回
潔癖症の方はちょっと抵抗があるかもしれません。
というか潔癖症でなくてもふつう抵抗がありますよね。
ただ、人形と言っても応急救護用の人形なので衛生面も考えられています。
専用マスクなるものがあり、一人一枚使えるので間接キス・・・の心配はありません。
人形はハイテク
心臓マッサージ・人工呼吸などに付き合っていくれる人形さんはもしかしたらハイテク仕様かもしれません。
教習所にもよるかもしれませんが、最新のものであれば心臓マッサージが正しく出来ているかどうか、人工呼吸で空気が肺にちゃんと届いているかどうかなどを計測できる仕様になっています。
なので、心臓マッサージをしている「ふり」、人工呼吸をしている「ふり」、は通用しないという事です。
さらに、考えているより必要な腕力や肺活量を必要とするのがわかると思います。
最後にはきっと汗だくになっていると思います。
AEDの使い方
最後に必要なのがAEDの使い方です。
AEDは機械なので心臓マッサージや人工呼吸ほど力やコツは必要なく、音声が流れるのでそれにしたがって進めるので簡単です。
最後に
復習の時間です。
教官の体験談や事故に遭遇した場合の対応の仕方を復習します。
授業を受ける時に、恥ずかしがったり、消極的な態度を取ったりすることで周りをおかしな雰囲気にしてしまったりします。
積極的に取り組むことで恥ずかしさも無くなり、スムーズに授業を進めることが出来るので真剣に取り組みましょう。
応急救護の知識は車を運転していない時も必要な知識になると思います。
知っていて損することも無く、必要な時に人の命を救えるぐらい重要な知識です。
事故に遭遇した時に、この3時間勉強したことを自信を持って実践できるよう、頑張って乗り切ってください。
ちなみに、応急救護は受けるだけでテストはありません。
ただ、正しい応急救護が出来るかどうか教官の目がヒカリます。
教官のさじ加減、と言っても過言ではありませんが、応急救護の授業を甘く見る教官はいないと思います。
それだけ応急救護は重要な授業なんです。
大きな声で力いっぱい取り組まなければ応急救護の授業の時間は終わらないので、教官のさじ加減と言っても厳しい授業になると思います。
きっと真面目ないい先生ほど厳しい目で見ていると思うので、一生懸命頑張りましょう。